瑠璃色レンズ

レンズ越しに見たこと、思ったことを綴ります。

ワクチン接種と抗体検査

日本国内において、新型コロナウィルスのワクチンを2回接種した人の割合が70%を越えたそうです。

www.jiji.com

Google検索でも接種率を確認することができます。「ワクチン接種率」と検索すると、グラフで出してくれるんですね。

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Google検索結果よりキャプチャ(2021年10月27日現在)

私もしばらく前に、無事2回の接種(モデルナ)を終えました。

それから約1ヶ月後には、健康診断のオプションで抗体検査も受けたので、その結果を記録として書いてみることにします。

あくまで私個人の記録なので、読んでいただける方は、30代女性の一例として捉えていただければ幸いです。

 

先に結論から述べますと、副反応は2回ともかなり軽い方でした。

腕の痛みと、頭痛(軽い時点で薬を飲んだのでそれ以上は悪化せず)、微熱のみ。「これで本当にちゃんと抗体できてるのか?」と心配はありましたが、抗体検査の結果、しっかり抗体ができていることがわかりました。

2回目を打ち終わるまでに色々と不安もあったのですが、今は少し安心できる気分です。もちろん、絶対に感染しない訳ではないので、マスク・手洗いなどの対策は継続しています。

 

以下、当時のメモを元に少し詳しく。

 

いざ1回目

  • 注射の痛みはそこまででもない。
  • 夏場だったこともあり、接種会場までの行き帰り道中こまめに水分補給。
  • お腹が空いたのでマックを買って帰宅。食欲旺盛。体調は良好。
  • 接種から5時間くらい経って、軽い頭痛を感じたので市販の解熱鎮痛薬を服用。
    しばらくして治まる。
  • 体のほてりを感じるが、熱は37.1℃より上がらず。
  • 翌日、腕が痛み始める。熱は平熱になる。
  • それから2〜3日腕の痛みはあったものの、他の体調不良はなくほぼ回復。

 

そして2回目

  • 前回より腕が痛み始めるのが早い。接種4時間後くらい。
  • 接種6時間後くらいから前回同様に軽い頭痛を感じ、薬を服用。
  • 熱はずっと36℃台。
  • 翌日、気分良く目覚める。
  • 接種から約24〜28時間に発熱のピークを迎える。それでも37.4℃で体調は悪くない。安静にゴロゴロして過ごす。
  • 翌々日、腕の痛み以外は問題なし。数日で腕も回復。


と、このような経過でした。

職場で先に接種した同僚複数名からは「2回目の接種後に38℃台の熱が出た!辛かった!」という話を聞いていたので、本当に人それぞれですね。私は比較的軽い方だったのだと思います。それでいて抗体もちゃんとできていたのだから幸いです。


ところで、ワクチンに関しては過度に不安を煽るような情報も多々ありますね。

実際、私はそれらに当てられてメンタル面でやや調子を落とした時期もありました。

ワクチンを打ったら磁石にくっつくだの5Gに繫がるだのは、取るに足らないデマだと分かるので無視できますが、中には妙にリアリティがあるように感じられる話もあって、
完全に信じることはなくても「もしかしたら…」と、知らず知らずのうちに不安が積み重なっていました。

このままじゃしんどいと思って、しばらくネットニュースのネガティブコメント等を見るのを避けて、国内外の医療従事者が発信するこびナビや、厚生労働省のQAサイトから情報収集するようにしました。

そうしている内に調子を取り戻すことができましたが、不安を掻き立てられる情報って予想以上にダメージ大きいんだなと実感しましたね。

なんか、これって都市伝説の怪談みたいな感覚だなぁと、今振り返ると思います。確からしい証拠はない、憶測や伝聞の話にすぎないけど、あるかもしれないと思わせるあの感じ。頭では理性的に考えているはずなのに、恐れの感情が先走る不快感。

反ワクチン思想を持つ人々も、根本は「未知のものへの恐怖や不安」があるのかもしれないですね。ただ、不安に怯える状況に長くいることが耐えられなくて、不安を正当化してくれる陰謀論的な考え方に結びつきやすいのではないかと想像しています。

不安を解消するために情報収集する行為自体は、反ワクチンの人もそうでない人も同じなのに、それぞれのリテラシーや思想によって、行き先が随分と変わってしまう。

 

未曽有の事態が続く中で、何を信じればいいんだろうと迷うのは自然なことです。

そして、今の自分が下す判断が正しいか正しくないかは、歴史を見ても言えることですが、未来になってみないとわからない部分もある。

それでも、この2年近くで新型コロナウィルスそのものやワクチンに関する研究・臨床データは確実に積み重なっているわけですし、そこから得られたエビデンスに基づいた判断をすれば、少なくとも根拠のないデマに惑わされることは減るのではないかと思います。

何はともあれ、このまま感染状況が収束して、社会情勢が落ち着いてくれるのが一番ですね。病院や保健所などの職員の方々が、心身ともにゆっくり休める状況になって欲しいと願っています。